生後4ヶ月 アトピー発症
夫も私も幼少期からアトピーっ子で未だに症状に悩まされているので、もうこればかりは逃げられないとは思っていたものの。遺伝子には勝てなかったかー。いざ医師から診断されると結構応えるな…
- 【我が家の場合】変化は生後3ヶ月ごろやってきた
- 4か月検診でさくっとアトピー診断
- 対策
- 一晩明けて希望の光が見えたかも
- 【参考情報】アトピー素因持ちの赤ちゃんが実際にアトピー発症するのを防ぐ方法がある?
【我が家の場合】変化は生後3ヶ月ごろやってきた
以前、「遺伝的にアトピーになりそうな赤ちゃんも、生後まもなくからの保湿でアトピー発症を抑えられるかも」という臨床研究の結果を見たことがあった(この記事の終盤で触れておきます)。なので息子が産まれてから頑張って保湿しようと思っていた…
ところが、出産した病院の看護師さんに、「とくに生後1ヵ月は皮脂過多だし、保湿剤のせいで皮膚に細菌をとどめてしまうから保湿剤は全面的に不要!ていうか禁止!」と言われた。
ここで、新米母の弱いメンタルが発揮された。家に特大のワセリンを用意していたのに、看護師さんに屈服。とはいえ看護師さんの言葉の通り、保湿無しでも特に問題なく過ごせた。
生後2ヵ月になるころ、ちょっと乾燥肌ぎみで赤いポツポツが出たことがあった。試しにワセリンを1日1~2回、お風呂上りに塗ってみたら翌日から驚くほどツルツルに*1。
しかし転機は3か月を過ぎたころ。ちょうど息子も手のコントロールが効いて自分の顔を触れるようになったと思ったら、目をこすってまぶたが腫れぼったくなってきてしまった。気づいたら頬もポツポツが出たり出なかったり。数日後には腕や足の関節内側にも赤みのあるガサガサした湿疹が出てきたことに気が付いた。
ロサンゼルスの紫外線がいけないのかと思って日除け・日焼け止めを心掛けるけど、どうもそうでもないらしい。
なんとか効果があったのは、
- 寝る間はミトンをする
- Oatmeal bathをする
- Aveeno babyのクリームを朝晩と気づいたタイミングで顔から全身に塗りたくる
友人から聞いたOatmeal bathというのは、皮膚トラブルを助けてくれる万能ヘルパーらしい。日焼けもアトピーも虫刺されも対応するなんて凄すぎる…
Daily Cleansing & Eczema Baby Skin Care | AVEENO®
Aveenoにはoatmealの細かい粒子が含まれているので、同じ理由で使ってみた*2。
この3つの方法で最悪の状態からは抜け出すことができたのもあって、いわゆる乳児湿疹かなと思う程度で、アトピー発症を防ぐために全力を尽くせたつもりだった。
4か月検診でさくっとアトピー診断
そして昨日のこと。4か月検診で、顔の湿疹と格闘中なことを伝えたところ、全身をチェックされたあと「両親もそうなら、こりゃアトピーだね」とあっさり診断されてしまった。
対策
とにかく保湿
診察してくれたドクターの説明がこちら。
アトピーは
- dry skin
- irritation
- inflammation
- infection
の順で進行していく。幸いまだ①の段階にあるから、ひたすら保湿をすればそれ以上の悪化を防ぐことはできるはず。全身が常にベッタベタになるように保湿剤を塗りまくるのがよい。③になるとステロイド、④では抗生物質に頼らざるをえない。
小児科で勧められた保湿剤
Aveenoを使っていると伝えると、それでも問題ないけどサラッとしすぎているかもしれないので、そのぶん回数を重ねたほうがいいらしい。巨大ボトルを買ってしまっているので当座は使い続けることにした。
小児科で勧められたかゆみ止め
ステロイドは使用するほどではないものの、ゴワゴワしている部位を治してあげたいので、薬局のカウンターでhydrocortisone 1% (弱いステロイド入りの塗り薬) を買って試してみようということになった。数日で皮膚がきれいになったらすぐ使用を中止しないといけない。成分さえ合っていればいいというので、これを買ってみた。
他にもいろんな製品が陳列されてて、どれにするかはお好みという感じ。
一晩明けて希望の光が見えたかも
さっそく、夜のお風呂と夜中のおむつ替えのときに気合を入れてお手入れしてみた。
朝起きてみたら、なんと1か月ぶりくらいに顔も体もツルッツルになっていた!こんなに我が子はかわいかったっけと思うほどに見違える美肌。コルチゾンは足と肩の一部にしか塗らなかったけど、体のムズムズが減ったぶん、顔もこすらなかったのかもしれない。
日中もおむつ替えのたびに服をめくって顔・全身にAveenoをぬりぬり。一日通して美肌を維持することができた。
私も夫も大興奮で、息子を寝かしつけたあとも今日撮った写真やら動画やらを見返してウットリしております(笑)
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【参考情報】アトピー素因持ちの赤ちゃんが実際にアトピー発症するのを防ぐ方法がある?
休職中の勤め先では皮膚科系の薬剤を扱う仕事をしていたので、学会にチョコチョコ参加していた。そこで幾度となく引用されていた論文が、日本の研究グループ*3発のこちらのもの↓
Application of moisturizer to neonates prevents development of atopic dermatitis. - PubMed - NCBI
この試験では、アトピー素因がある(=家族の誰かがアトピーもち)赤ちゃんに対し、生後1週目から32週目までの間に、[毎日保湿剤を皮膚に塗りこむ群]と[保湿剤の使用は最低限にとどめる]群に分けて、アトピー発症有無を検証した。そしたらなんと、毎日保湿していた群の発症率が統計的に低かった、という結果になった。*4
家族にアトピー持ちがいると、産まれた赤ちゃんもアトピーになりやすいことは以前から知られていた。そういう赤ちゃんにどうしてあげればよいのか、この試験できっちり検証されたのは業界でもインパクトが大きかったみたい。
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やっぱり生後すぐから保湿すべきだったのかな。あの看護師さんの言葉もある程度本当だろうけど、一般論だったと思うし。うちは遺伝的素因があるということをもっと意識して、我が道を行くべきだったのか。むしろ遺伝子には抗えないということなのか。 悩んでももう遅い。
どうか思春期迎える前までに症状が治りますように。私自身、プールや海水に浸かったり、温泉に行ったり、日焼けしたり、キャンプでお風呂なしだったり、そういうシチュエーションで絶えず自分の肌に振り回されてきた。大学受験の時、ストレスでかゆすぎて「1日5分間ボリボリ掻き続けているとしたら、1年で30時間以上ボリボリだけのために費やしていることになるなあ…」と計算して途方に暮れたこともあった。
そんな思いだけはさせたくない!