アメリカで医療保険-その3 申込みにこぎつけるまで
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その1の記事にも書いた通り、加入者本人が米国(カリフォルニア)に居住スタートしないと申し込み不可と言い渡されていたところから、今回の話は始まる。アメリカに着いてすぐ行動開始したが、壮絶な電話のたらいまわしに遭い、あやうく途中で心が折れそうになった…
- 面倒な自分の状況(しばらく無自覚)
- 目星をつけたプランを提供している保険会社に電話する
- Countyに問い合わせ
- Covered Californiaオンラインアプリケーション
- Covered Californiaに問い合わせ
- 保険ブローカーに電話
- ブローカーから電話きた
- 保険プラン選び
- プラン申し込み
- 保険適応スタートまで
面倒な自分の状況(しばらく無自覚)
さて、この先の電話たらいまわしでも解釈の争点になったところが次の数点;
- グリーンカードなし、F-2ビザで滞在
- アメリカでは就労しない
- アメリカで確定申告(Tax return)はしないつもり
- 夫と自分の所属する日本の会社から手当/補助金はもらう(支払い能力ゼロではない)
- 妊娠中
目星をつけたプランを提供している保険会社に電話する
夫の事前調査により、Molinaという会社のGold 80 HMOプランがいーんじゃないのとブローカーの人に勧められていた。一気に申し込みしてしまおうということで、Molinaの申込窓口に直接電話してみた。
まず、私が外国人だというところで窓口の人①はギブアップ。「メキシコ系の同僚が移民とかの対応に詳しいから回すね」と言われ、電話でしばらく待機。
窓口の人②にようやく繋がったものの、夫は学生、私もアメリカで働かないってところで話が引っかかった。「アメリカでの収入がないならMedi-cal*1の対象なので、ロサンゼルス郡(County)の連絡先を教えてあげるから電話してください」との回答。
この時は、ふーんそうだったのか程度の気持ちだった。今思えば②の人にはYES/NOアンサーにしか答えてなくて、自分の状況をきちんと説明しきれてなかった気がする。甘かった。
Countyに問い合わせ
言われた通りにロサンゼルス郡の窓口に問い合わせしてみた。この辺で理解してきたけど(遅い)、Medi-calは低所得者むけの行政サービスなので、収入制限がついている。
「月の収入は?」と聞かれたので、夫と自分のを合わせてこのくらい、と言う。そしたら「収入制限を超えてるし、永住権もないならMedi-calは無理(←永住権のところは記憶が曖昧)。カリフォルニアで提供できる保険を紹介できるので、Covered Californiaに連絡してください。HPのオンラインアプリケーションに入力すると早いから挑戦してみるもよし」
再び2~3つの電話連絡先を紹介されてしまった。
Covered Californiaオンラインアプリケーション
電話は疲れた。オンラインに気持ちを切り替えた。
ブラウザの不具合なのかHPのデザイン不備なのか謎だけど、アプリケーション画面にたどり着くまでがまあまあ時間かかった。
あれこれやってたらアプリケーションが始まるも、原因不明のトラブルで途中の画面から進めなくなってしまった。トラブルの際はこちら、という電話番号が表示される画面のむなしさったら…また電話へ…
Covered Californiaに問い合わせ
アメリカってどこに電話問合せしてもそうだけど、自動音声のあとにメニューを選択し、そのあとかなり待った後にオペレーターにつながるパターンが多い。けっこう時間が過ぎていく。
やっとオペレーターに繋がって、そろそろ同じ問答を繰り返すのに疲れてきたので、聞かれる前からバーッと自分のことを話すようにした。
ひととおりの説明を終えると、「Medi-calの対象じゃないでしょうか」と言われる。いや、違うんだってば。またCountyの連絡先を紹介されてしまったので、力の限り状況をもう一度説明しなおす。そしたら「F-2ビザならCovered Californiaのプランで加入できるかも」と言われる。そこ今まで問題だったっけ???という感じだけど。前に進んだのでよしとする。
保険ブローカーを数名紹介するから、繋がる先に電話してみてくれと指示が出た。(紹介業者としてのCovered Californiaと、保険会社のBlue ShieldとAnthemというところ)
保険ブローカーに電話
さっき教えてもらった通りElizabeth, Barbara, Liz, そのほか数名のリストから、上から順にかけてみた。
1人目-留守電メッセージ
2人目-総合受付みたいなところに繋がる。ブローカー個人のデスクに繋がらないのかと絶望する。でも丁寧に対応してくれて、担当者から電話連絡するからお待ちください、とのこと。
2人目でここまで進んだらいいかと思い、その日はここで終わり。当日中に折り返し電話が来ると思ったら大間違い
ブローカーから電話きた
翌日Warrenというお兄さんから電話が来た。昨日はBarbaraのデスクにかけたはずだけど、まあいいか。ひととおり事情を確認され、わかったこと。
- Tax returnをしない限りアメリカで収入があるとは言えない(→だから前述のくだりでMedi-cal対象と考えられてしまった)
- オバマケアによって、Tax return内容に準じてPremium assistanceという形の保険料の補助金が発生するようになっている
- (Medi-calの対象でもなく、我が家に支払い能力があることはわかったという前提で)Tax returnなしなのであればPremium assistanceが$0に設定されたプランに加入すれば問題ないはず
実はこの説明を聞くあたりまで、日本から毎月の収入があることと、Tax returnしないという2点が事態を複雑にしていることに気づいてなかった。Warrenありがとう!
当日中にめぼしい保険プランをリストアップしてメールするから、明日また電話で相談しよう、と言ってもらえた。ようやくゴールへの道のりが見えてきた…
保険プラン選び
電話の3時間後くらいにアシスタントみたいな人からメールが来てた。40個くらいのプランの月額保険料とHMO, PPOとかのタイプが書いてある。
忘れかけてるけど、今回の大目的は、妊娠と出産の出費をきちんとカバーすること。
ということで、出産する病院候補として考えてたUCLAが適応対象である保険を絞ってもらうと、Blue Shield of CaliforniaのPPOに一気に限定された。(初期に夫が聞いてたMolinaの保険はHMOしかなく、いい産婦人科医に診てもらえるかわからなかった。)
さらにBronze/Silver/Goldのクラス別に約款を送付してもらって熟読。
プラン申し込み
ざっと約款を見ると、Bronzeは妊婦検診で細かく自己負担費用が掛かりそうなのでナシ。SilverとGoldなら、Out-of-pocket expense*2はほぼ同じ、妊婦検診は無料、出産・入院費用のカバー割合は同率。唯一の違いはGoldの月額保険料が+$100の分、年間Deductible*3が$0であるという点。
Warrenから電話がかかってきたタイミングで、Blue Shield of Californiaの2つのプランのどちらかにしたいという話を相談した。Deductibleはあくまでも1-12月の累計で計算するから、出産予定の1月には一度リセットされる。つまり、Silverに入ると来年のDeductibleが適応されたうえで、Coinsurance分を支払うことになる。もし今年中に妊婦検診以外の要件で受診した場合はDeductible分の支払いが発生するのに、来年の出産費用に反映されないのはちょっと損かもしれない、気になるならGoldにした方がいい、というのがWarrenのコメントだった。
とはいえ、今年年末までは妊婦検診以外で受診する予定はほぼない(と信じてる)ので、Silverでも全く損はしないという判断をした。保険料ちょっと安いし。
週末かけて考えたらどうかと言われたが、もう考えることもないと思ったので、その場でアプリケーションを進めてくれとお願いしてしまった。ちなみに収入とTax returnのところは保険会社にいろいろ言われそうだから、Warrenがうまく説明してくれると言ってくれた。頼もしい。
保険適応スタートまで
よくよく話を聞くと、前月の15日までに申し込みをしないと、翌月からの加入はできないとのこと。私の場合9/21に入国した時点でようやく加入条件(カリフォルニア居住者)をクリアしたことになるので、そもそも10月からの加入は不可能だという。
したがって、この申込書類を9月末に送ったところで、審査を受けて無事承認されても、保険スタートは11月からということ。こればっかりはどうしようもないと言われてしまった。
10月から検診受けたくて必死にがんばったが、無念。
今はアプリケーションを出して、審査の結果を待機中。
結局10月は自腹で検診をうけることにしましたとさ。
その話はまた後日。