廃車になったけど保険のおかげで買値より高く補償された話
【実践で身につく英単語講座】
- 廃車 Total loss
ここから派生して、your car is totaled. で「君の車は廃車です」という言い回しになる。
まさかこんな表現を覚える日が来るとは!
駐車場でドーン
その日は息子のケガで救急外来に行くという緊急事態があって、家族3人とても疲弊して帰路に着いた。ようやくアパートに到着して駐車中、ふと気づくとドーン!
駐車場の柱に車の後部を当ててしまった。ちょっと体が浮くくらいには衝撃があった。とはいえ接触したらしい部分の塗装が少し剥がれ、ライトにヒビが入ってしまった程度。幸いカーシートの中の息子も無事だった。
また修理に出さなきゃねーなんて呑気に話していた*1。
ただ、我が家が加入してる東京海上の保険で修理をカバーしてもらえないか、念のため聞いてみることにした。
予想を超えるダメージが判明
なんと運悪くこの夜は風が強くて、近所の変電所でケーブル不具合が発生(笑)*2。一晩中真っ暗で、夜が明けても電気つかず、ガス台の着火もできず、冷蔵庫もむやみに開けられない。
仕方がないので車の修理がてらブランチを食べに行こう、と車に乗ると…ハンドルが効かないし、フワフワした運転で今にもどこかに突っ込みそう!これはまずいと路肩に停めた。よくよく見ると、左の後輪が妙な方向に傾いていた。
修理場までレッカーする覚悟を決めたのだった。
保険会社の査定を受ける
ちょうどいいところに保険会社から連絡があり、collisionとして補償を受けられるとのこと。
ここからの流れをざっくりと。
- 保険会社へ事故報告書類を送付→Claim number発行
- 保険会社から派遣される査定担当者にまず車を見てもらう*3
- 査定後、修理工場(auto repair shop)を選んで車を運ぶ
- 保険会社と修理工場で詳細を詰める
ということだった。
ちなみにここでUndrivableという言葉を始めて使った…
数日後に査定の担当者と車を路駐してあるところで待ち合わせした。感じのいいおじさまは、ササッと車体の写真を撮って、走行マイル数やDMV registration情報を確認して、5分そこらで終了。
これでauto shopまでtowしていいよ、と言われたので、最寄りの店にお願いして翌朝車を回収してもらった。
査定結果
Auto shopへの搬送も終わり、私物を回収しに修理店へ行こうとしたところで、査定結果の連絡がきた。
「今回は廃車ということになりましたので、車を保険会社に引き渡してください」
「…ヘッ!?」
「廃車です。total lossということで手続きしますので…」
「えっ!!」
にわかには信じがたく、3回くらい聞き直した。まさかLA生活を共にした車の姿を拝むのが、路肩に停めたあれで最後だったなんて。
ありがたい補償
それでも希望の光は意外なところに。送られてきた査定結果を見てびっくり。
去年車を買った時の額よりも、高い値段が付いた!!!
計算方法としては、まず似たようなマイル数の同車種につく価値について3パターンの相見積もりがあり、そこから車体の状態やら何やらで少し値引きされる、という計算だった。
さて、どういうカラクリかは不明だけど、購入後にかなり使い込んだにもかかわらず、買値より高い価値がつくという現象が起きていた。最終計算の値引き分を引いてもなお、査定額が購入価格7000ドル+200ドルくらいという結果に。*4
補足資料では修理した場合の見積もりも添えてあった。あーだこーだ直すうちに3000ドル以上かかるようで、それで廃車という決断になったらしい。
何も言わずに、ありがたく頂戴いたしました。
ちゃんとした保険に入っておくということ
昨年末までGEICOの適当なプランに入っていたのを見直して、東京海上に変更していて本当によかった。いざ必要なときには日本語でやりとりできたことも安心のひとつ。
もしかしたら世の中には悪徳保険会社も多いのかもしれない。車をレッカーしてくれた修理店の店員さんがとても親身で、「保険会社のいいなりにならないで、連絡はすべて証拠が残るようにメールでやった方がいい。査定の内訳を見せてもらって納得いくまで話し込むといいよ」とアドバイスをくれた。我が家のケースは悪意が皆無の補償を受けられたけど、修理代をケチりたいがために廃車判定を下し、安価の査定額でどうにかしちゃう会社もあるらしい。
万が一のためにまじめに考えて準備しておくのは大事ですね。実感。
*****
長くなったので、代車の話はまた今度。