アメリカ留学、一緒に来る?

夫の留学についていくことになった。アメリカ生活・妊娠・出産・子育てに関してゆるりと記録してみる。1年目はLA、2年目はNY。

出産を終えたので保険を見直してみたーMedi-Cal加入なるか

妊娠中に渡米することを決めて以来、付いて回る保険の問題。今回は、無事に出産を終え今後の医療費をどうにか抑える方法はないか検討したものの、思うようにはいかなかったという経験談です。

※私自身、今回の展開と判断が正しいものなのか確信はないです。参考情報として誰かの目に留まればと思い、書いています

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出産時の保険事情

我が家のケースはFビザ留学の中でも特殊な方かもしれない。以前の記事に書いた通り、大学からは学生本人(夫)にのみ保険プランを提供しており、配偶者や子供を同プランに追加することはできない。そんなわけで妊婦だった私は、妊娠・出産をカバーする保険プランを自力で探し出すほかなかったのだった。

紆余曲折を経て、Covered Californiaを通じてBlue ShieldのPPOプランを契約した。

ポリシー変更と保険料の増額

2018年になった途端に加入プランのポリシーが変更となり、deductibleの計算方法が変わった。要するにこっちが自腹を切る金額が増えるような設定になった。さらに、毎月の保険料が増額した*1。月$338が$420に!

息子の予定日は1月末。年の変わり目で安いプランに変更すると、産婦人科医や病院を変更せざるをえなくなる。もとのPPOをキープせざるを得ず、影響をもろに受けてしまった。

さらに、産後1か月以内に息子の保険を決めなければならない*2。特に迷いもなく、息子を私のBlue Shieldに追加してもらった。

出産翌月のMonthly premiumにびっくり、保険見直しを決意

2月末に通知がきた保険料が、なんと$1058。予想以上の額に目を疑った。

日本で働いていたころの貯金を切り崩す日々だというのに、こんな額を毎月支払えるような余裕はどこにもない。

しかし、私1人で$420だったはずなのに、なんで?

内訳を問合せをしてみると、「出産日の1月26日から起算して日割りで息子の1-2月の分を追加したのと前月請求分に調整が入って、今月だけ高かった」という。3月以降の支払い額は$750となるらしい。それでも…高い!高すぎる!

母子共にMedi-Cal加入に挑戦

保険探しに格闘しているとき、電話オペレーターをたらい回しにされた挙句、私がMedi-Calに加入するという選択肢は早々に捨てられた。「あなたのビザステータスではEligibleじゃない」といわれたため。

でも周りを見渡すとどうだろう。LAで知り合った、似たような境遇*3で家族で滞在中の人に話を聞くと、Medi-Cal加入者がちらほらいる。彼女たちはどういうわけか門前払いされず、普通に加入できたらしい。

じゃあ、私も加入できるんじゃないか!?という思いが再び現れる。だってMedi-Calなら医療費ゼロだもの。なお、息子は産まれながらのアメリカ人なので加入資格に問題はない*4。もし母子で移れたら、Blue Shieldを続けるのと雲泥の差。

成功者の情報によると、オンラインで申請した人と、ソーシャルワーカーのサポートが受けられるクリニックに訪問して手続きした人がいた。役所仕事を全く信用していないので、ソーシャルワーカーにすがりつくことに。

行ったのはここ。

Venice Family Clinic :: Programs and Services

  • Health insurance enrollment (Medi-Cal, Covered California, My Health LA, and other available programs)

結果: 私は加入資格なし

夫・息子・私の3人でアポを取って、指示された必要書類を手に、クリニックに乗り込んだ。ものすごーーーーーーーーーーーーーーーく長い議論の末、私に加入資格はない、というのが結論。ソーシャルワーカーの人も上司に連絡をしたり色々手を焼いてくれたけど、ダメだった。

ポイントは"intention to stay"らしい。Fビザでもいずれはアメリカで就職するなりして、滞在し続ける(=税金を納めるということかも)意図があるなら、加入できたかもしれない。でもそれはSocial Security当局の個別判断になる、というのがソーシャルワーカーの見解だった。

なーんも考えずに、"are you going back to Japan eventually?"にイエスといった私たちがいけなかったのか…いや、でも本当だし。

 

周りの友人が加入できて、自分にはできないという点はいまだに納得いかない。一方、税金納めてないのにサービス受けちゃいけないような気もする。2度もフラれて、もう突破しようがなさそうなので諦めた。私、何か間違えてるんだろうか。

 

息子のMedi-Cal加入手続き*5を済ませ、クリニックを退散。

嘘か誠か、の噂

後にこの顛末を中国人&ベトナム人の友人に話した。すると「FビザでMedi-Calに入ったら将来まずいことになる」という。たとえば留学期間を終えて、何かの機会でまたアメリカに住むことになった場合、「税金によるサービスを受けたんだから入国するなら税金払え」と命じられるが、学生・無給だった以上は支払先が存在しないので、矛盾にもまれてエライ目に遭う。こんな話が中華圏では噂されてるとか。真相は不明。

というわけで

最終的にはこうなりました

  • 私:Blue ShieldのPPOプランを変更なしで継続*6
  • 息子:Medi-Cal申請中、加入を確認できたらBlue Shieldを解約。かかりつけ小児科を変更

アメリカの医療費に振り回され、役所仕事のムラに惑わされ、保険料の高さに泣かされ…でも万が一の場合に全額負担はできないし、これも健康のためと割り切ることにした。*7

 

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追記

はじめに申請書類を出してから3週間ほどで申請は受理された。蓋を開けてみれば、家族3人とも審査対象だったようで、私も夫もpartial coverageということで加入できた。これがあれば救急外来と妊娠時をカバーしてくれるらしい。息子はフルカバーしてもらえるので、Medi-calを受け付けてくれる近所の小児科*8に変えて検診に通っている。

 

*1:それもこれもトランプ政権によってオバマケアが影響を受ける可能性を懸念し、どこの保険会社も増額措置をとったらしい

*2:生後1か月以内は検討期間として、両親どちらかの保険プランでカバーできる

*3:夫がF1でロースクールのLLM留学, 妻F2, 子供アリ

*4:今通ってる小児科がBlue Shield PPOしか受け付けないので、泣く泣く別の小児科を探すことにはなる

*5:この日から30日で完了するといわれたけど、この2週間強のうちに書類の不備の連絡が2度来てるので、いつまでかかるやら

*6:割安プランに変更しようとしたら、出産日までさかのぼって病院の精算から全て計算し直しになるため、自腹金額をよく計算すると現状維持が最適ということになった

*7:これでも育休手当があるから救われる

*8:Venice family clinicというところ