渡米後初、ついに接触事故やっちゃった－その3
まだまだ終わらぬ、悲劇のスパイラル
レンタカーを借りた当日、期末試験終了を祝う会があるとかで、夫がクラスメイト達に会いに行くといって出かけて行った。今回はサイドストーリーが長め。
うちの夫は大らかというか、肝が据わっているというか、常識範囲を超えて何事もスルーする力の持ち主である。人に対して怒らないし、ケンカしても全く後腐れなし、私の口が滑ってひどいことを言ってしまっても気づかないことすらある。自分がしでかしたことに対してもそう。例えば駐車違反やスピード違反をしても、何かしょうがない状況だったさ、テヘペロ、で無邪気に済ませてくる。もはや私が怒っても意味ない。
そして常識範囲を超えて自由人である。東京にいる時もよく音信不通で家に帰ってこないことがあった。携帯電池切れ、職場で寝落ち、宅飲み、徹夜で麻雀、終電逃してカラオケ、まあ客観的に聞くとその他の可能性を疑う人もいるだろうけど、いつもどれかの選択肢が当てはまってるのだった。
そしてレンタカーでさっそうと出かけて行った夫は、日付が変わるころ「もうすぐ帰るけど先寝てていいよ」というLINEがあったのを最後に連絡が途絶えた。
車社会 in アメリカ になると、音信不通の意味が違ってくる。
交通事故に遭ったのか、変な犯罪に巻き込まれたのか、はたまた飲酒運転の疑いをかけられたのか。東京にいた時とはシリアス度合いが違う、恐ろしい可能性を考えざるを得ない。
これがめちゃくちゃ怖い。マタニティーブルー的な情報不安定も相まって、車で出かけて帰ってこないと毎度毎度かなりの不安に駆られて気が狂いそうになる。交通トラブルの実績もあるのでなおさら。
そして何より、今月に入って初めての音信不通ではない。2度は試験勉強してたら図書館で寝落ちして朝になってしまったパターン。もう1度は友人宅で飲んでて寝落ちして朝帰りパターン。さらに1度は警察署で一晩を越していたということも*1。
ここまであると、もう何があってもおかしくない。こっちも変な覚悟ができてくる。とはいえ、寝たくても気持ちがザワザワして眠れなかった。
明け方になって「友人宅で麻雀してました、そして電池切れてました、ごめんなさい」という謝罪LINEが来た。こいつ、ブレない。東京でやってたことと何ら変わりない。
さすがに一晩じゅう心配してたので怒りのメッセージを入れておいた。
私がシャワー浴びている間に帰宅した夫。私が浴室から出たら、ドライバーセットを手に車のガレージに向かっていた。
ん…？ナンバープレート付け直してる？
「あのね、昨日飲み会の場所に向かう高速道路で、前の車に当てちゃったの」
朝帰りの怒りなんか吹っ飛んで、また急いでGEICOに連絡。
さすが前回の事故がフレッシュなうちだったせいか、夫は確実に必要な事故情報を収集してきており、完璧なClaimをGEICOに提出することができた。
そして知った、相手の車の情報…Ford Mustang 2017年
あらーーーー高級車！ドラマのSUITSの主役Harveyが自慢げに乗ってたやつですね！しかも今年製造の新車！
どうやらレンタカーのアクセルペダルの感覚をつかむ前に渋滞にはまり、予想外の加速をしてしまったらしい。私が同乗してるときに、加速の感じが気持ち悪いと文句を垂れていた矢先の出来事だった。不幸すぎる。
事故後とりあえず心を落ち着けて、飲み会いって、友人宅に流れ、徹夜で麻雀して帰ってきたと。事故の報告は妊婦さんの心臓に悪いから、帰ってからにしたよーと。
お気遣い…ありがとう…？
もう拍子抜けしてしまって、夫が不運すぎてかわいそうで、怒りも何もかもどこかへ行ってしまった。生きててくれてありがとう、とすら思うし。逆にたくさん励ましてあげた。
幸いレンタカー側には外傷はなく、ナンバープレートがぐらぐらした程度だった。レンタカー店いわく運転に支障がないなら返却しなくてよいとのこと。相手方の修理代はGEICOの補償が適用されるので、超高額請求が来ないことを祈るのみ。
つくづく、ついてない1週間。
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渡米してから車関連の出費が結構かさんでいる。この一連の事故でかかる費用がわかったら記録に残しておこうかな。誰も数か月でこんなトラブルだらけにはならないと思うけど、悪いお手本としてネタを提供できていれば…せめて心が救われる。
あと、まもなく臨月を迎える妊婦さんを抱える家庭のお父さんは、同意のもとで飲み会に行くべきだし、あんまり飲みすぎないようにすべきだし、日付変わる前に帰った方がいいと思います。
*1:渋滞でちょっと無茶な車線変更したときたまたま後ろが警察車両で厳重注意。身元確認できれば解放されるはずが、日本の免許しかなくてちょっともめて、翌朝に大学在籍の事実を大学に確認できるまで取調室？にいたらしい
