渡米後初、ついに接触事故やっちゃった-その1
「統計上、ドライバーの3人に1人は、一生に一度以上誰かの車に衝突する (超適当な意訳)」みたいなことをtraffic schoolの講義*1で読んだ気がする。まさかね、LAに来て数ヶ月でその1人になるとは*2。
願わくば時計を巻き戻したい、あの時こうしてれば、こうしなければ…タラレバ思考が止まらない。神様お願いです、何もなかったことにしてください...
幸いなことに怪我人は1人も出ず、相手方も自動車保険に加入しているマトモな人で、ダメージといえば車の塗装だけだった。
とにかく、反省をこめて何があったかを忘れないうちに書いておく。車同士が接触したときに保険上どんな手続きがあるのか今回勉強になったので、誰かのお役に立てばよいなと思う。
不幸の始まり
それは某平日の昼下がり。夫と私はGlendaleにあるDMVオフィスに来ていた。その日は夫の運転免許の実技試験(behind-the-wheel test)を受ける予定だった。そう、アポもしっかり取ってあって、受験する予定だった。
DMVオフィスに行くと、試験受付窓口のおばさまと夫が急にモメ始めた。どうやら、日本の運転免許証に書いてあることが読めないから本物の免許証か判断できない、受験させてあげられない、と言い始めたらしい。あるいは車の同乗者がCA州の免許保持者ではないとダメだ、と。
このいわゆる「実技試験会場までは誰が運転してきたの問題」はアメリカで免許を取る時に誰もが頭を悩ます点かもしれない。ルール上、外国で有効な免許証を持ってさえいれば無免許運転にはならない*3。ただ、実技試験を受ける際には1人で来たというと許してもらえず、同乗者の免許を見せることを義務付けてくることがあるという*4。そのため、同乗者問題を問わなかった実績のあるDMVというのが、日本人界隈で情報共有されている。
夫のクラスメイト複数人から、Glendaleは日本の免許を見せれば受験させてもらえると聞いていた。それを信じて、家から50分も離れた場所まではるばる運転してきたのだった。それなのに窓口でいきなり、日本語読めないからダメ、という門前払いを受け、計画が頓挫。*5哀れな夫はGoogle translatorを見せ、効力も持たないはずの国際免許証も引っ張り出してきて、力の限りそれが有効な免許証であることを訴えるも、おばさんもその上司も頑なにダメの一点張りだった。
無念。
重なる不幸、接触事故
めちゃくちゃ荒ぶれる夫。普段非常に温厚な性格なのに、道端のポールを蹴りつけたりして手の付けようがない(痛そう)。20分くらい交渉を粘ったもんねぇ…
とりあえず車に乗り込んで、気を落ち着けることにした。気分転換にiPhoneに入ってる曲を流した。
この曲、開始43秒くらいのところからチョコチョコとwhat the f****という歌詞もあって、夫と二人でFワードを連呼。窓が開いていたからか、警備のおじさんに怪訝そうな顔をされる。気にせず連呼。
ちょっと気持ちが落ち着いたようなので、しばらくして車を発進することにした。
駐車場には車の頭側から入れていたから、徐々にバックを開始する夫。あいかわらずwhat the f****言いながらノリノリな私たち。
そこで
コツン
…え!?!?!?
さっきまで後方確認してたけど全く気付かなかった。後ろに車がいた。私たちの隣にあった空きスペースに駐車しようとして、うちの車の後ろを通り過ぎようとするところだったみたい。あまりにスローだったのでなんとも柔らかな、でも確実に、お互いが接触したという実感を伴う衝撃が感じられた。
これは、What the f***とか歌ってる場合じゃない。
相手とのやりとり
起きたことが把握できず、しばしポカーンとする。
隣の駐車スペースに、相手方の車がとまった。運転手の男性と助手席にいた女性が車から出てきて、車のキズを確認し、写真に収めている。
プチパニックになると何を言っていいかわからず、言葉が出ない。しかも下手にsorryなんて言ったら過失が100%こっちに被せられるという話を思い出して、余計にかける言葉が見つからない。Are you alright?が精いっぱい。
男性の方がこっちに歩んできて、うちの車のキズを一緒に確認しようと言った。言われるがままに外に出て、とりあえず写真撮影をまねっこ。あっちの方が対応慣れしているようだったので、求められるがままに以下の情報を交換した。
- 運転者の免許証(こちらは夫の日本の免許証と、念のためパスポートも)
- 自動車保険の証書
- 連絡先電話番号
- 車のキズの場所の合意
-
人的外傷がないことの確認
-
※ここでうっかりメモしなかったけど、車のナンバーもその後の手続きに必要だった
じゃああとは各自で保険会社に連絡して対応を任せましょう、ということでその場は解散。
-次回に続く-