アメリカ留学、一緒に来る?

夫の留学についていくことになった。アメリカ生活・妊娠・出産・子育てに関してゆるりと記録してみる。1年目はLA、2年目はNY。

妊婦検診-perinatal checkup

健康優良妊婦であることに変わりはないものの、妊娠30週のタイミングで念のため別の病院にいる専門医の精密エコー検査を受けることになった。


主治医として診てもらってる産婦人科医はOB-GYN(Obstetrician and gynecologist)のクリニックという位置づけなのに対し、今回限りの診察をしてくれるのはperinatal center(周産期センター)にいるOB-GYNの先生。母体よりも胎児の様子をしっかり確認するのが目的らしい。

Khalil M. Tabsh, MD : Obstetrics and Gynecology | Obstetrics and Gynecology, Obstetrics - Los Angeles, California

診察までの苦難

いつもと違う場所の病院に行ってチェックインをすると、渡された紙にこう書いてある。
「エコー検査の精度を高めるため、必ず膀胱を満タンにしてください。満タンじゃないと診察順が前後する可能性があります。」
ナースからも、待ち時間が1時間半くらいあるから、その間に水分をカップ4杯分くらい(1Lちょい相当)飲んでおいてと指示された。

家から病院に到着するまでの20分ほど、膀胱から脳にシグナルが送られていて、私はすでに催していた。それなのにトイレを我慢するだけではなく、追い打ちをかけるように水を飲めと!今やほんの大さじ数杯程度すら我慢できずにトイレに駆け込むのに、この先1時間半…お先真っ暗。

仕方がないので待合室のウォーターサーバーの水をチビチビ飲んだ。ただ、あまり早く飲み切ってしまうと診察開始までの待ち時間が地獄になる。そう思ったので、ぴったり1時間半を使うつもりでチビチビ、チビチビ飲み進めていた。
ところが、1時間経過して500mlくらい飲んだところで名前を呼ばれてしまった。妙な緊張と十分な尿意を抱え、診察室へ。

先生が部屋に入ってきて、ジェル(珍しく温めてあるので気持ちいい)をお腹に塗る間、ただよう緊張感。そしてグッッッと恥骨の上あたりをプローブで強く押される。

いやああああああああ無理むりむり、骨痛いし膀胱を刺激しすぎ!!!
と思ったところで残念なひとこと、
「膀胱が満タンじゃないね。15分あげるから頑張ってもうちょっと水飲んできて。」

これぞ悲劇。

やっと診察

絶望感と十分すぎる尿意を抱え、待合室でこれでもかと水を飲んだ。次に名前を呼ばれるころにはトイレ行きた過ぎて落ち着きを失うほどに。
再度診察台にあがっても、エコー検査を開始するまで全く安心できない。肌感覚で150%満タンだけど、もしかしたらまだ70%以下かもしれない。

緊張の中プローブを当てられ、先生が小さく「よし、始めよう」と言った時の喜びたるや!無事に検査が始まり、また恥骨のあたりをグイグイ押されて尿意をこらえるとことからスタート。


頭頂まわり、脳内の構造、胴まわり、大腿骨の長さから成長サイズを推定する。うちの子、頭だけ妊娠周期2週分ほど大きいらしい。それから心房心室の形を見て、脊髄への血流をドップラーで見て、あとは胎盤の位置を確認していた。
最後に横むきの顔と男性のシンボルを写真にプリントしてくれて、「異常なし!」と太鼓判。

診察そのものは10-15分くらいだったと思うけど、先生はほぼ無言のまま、ものすごい速さで体の部位を確認していたのはとても面白かった。
男性シンボルを見た後、「初めてのお子さんで男子ということは、ICHIROだね」となぜか妙な日本的知識を披露された。無表情で無言なおじさん先生だけど、絶対いい人。可愛い。

結局尿を満タンにしたのは、脳の構造をしっかり見るためだったんだろうか。(あくまで勘だけど。)

その後無事にトイレを済ませ、ものすごい達成感と共に家路についた。尿意を耐えて、よく頑張った。