両親学級- baby care basic class に行ってきた
先週のある日、出産予定のSaint John's Hospitalで開催している両親学級で勉強してきた。今回はBaby care basicというテーマの、平日夕方の5:30-8:30という3時間コースだった。
病院HPによると
This class, taught by a registered nurse, is designed to help new parents-to-be learn the basics of caring for a newborn. Practice time with baby dolls is included.
Topics covered include:
- Normal newborn characteristics
- Bathing
- Diapering
- Swaddling
- Cord Care
- Newborn sleep patterns
- Newborn safety
- When to call a pediatrician
- Parent survival tips
ちなみに、参加費は別日程のBreastfeeding classと組み合わせると$10ディスカウントされて総額$130でした。我が家を含めて6~7組のカップルが参加してた。
ざっくりとした時間配分は、病院のベビー担当のベテラン看護師さんがひたすらしゃべり続けること計2時間弱。残りは出産体験談VTRの鑑賞が20分くらいと、人形を使った実演が15分くらい。
この看護師さんの話の分量たるや!ホームページに箇条書きされた内容がサラサラと流れていく…。
本人も「私が話すことを全部メモして記憶しろとは言わない。いろんな参考情報もあげるから、一生懸命耳を傾けてね。」って。手元資料もあったもののほぼ使用せず、ある程度思いつくままに話すものだから、細かい話なんて覚えられるわけもない。
たぶんこのクラスの主なメッセージとしては、この2点。
- 赤ちゃんは皆個性豊かだから、産まれてから各々扱い方がわかるはず。最低限の知識だけ持っておけば十分で、細かい事前練習をしてもあんまり意味ない。
- とにかく夫婦の話し合いの時間、相互理解を大事にして、尊重しあうこと。
そんなわけで、人形をつかった実演というのもサラッとした程度。まともな見本を見せてくれる前に、とりあえず皆で赤ちゃんをおくるみに巻いて、抱いてみて、おむつ交換と着替えをしてみよう!みたいなノリだった。まともな正解もわからないまま、目の前の10パウンド級の大きめベビーを巻いたり脱がせたりしてみた。それはそれで超ド級初心者の自分にとってはめちゃくちゃドキドキした。
そして、これもお国柄というか、日本ではこんなに言われないんだろうなと思いながら聞いたのが、赤ちゃんを迎える夫婦の心構えについて。
夫へ:とにかく相手を愛し、妻を全面サポートし、守ってあげて。親戚や友人に気を遣って妻が疲れていたら、いち早く気づいてゲートキーパーになってあげましょう。
妻へ:とにかく相手を愛し、自分は新しい命を守ることと自分の体の回復に集中して。夫を頼り、人に甘えて大丈夫。とにかく初めの数か月は無理せず、よく寝ること。
夫婦へ:出産前からお互いのニーズを話し合っておいて。仕事や学校のスケジュール、誰がどの家事をやるか、いつどうやって息抜きするか。気の許せる家族・友人にヘルプを求めたり、外注したり、自動化したり、使い捨てのもの(食器とか)で気が楽になるのなら、迷わず活用すること。
産後うつとか虐待とか深刻な問題にならないようにというのももちろんだけど、こうやって夫婦2人で新しい家庭を作る準備をしよう!どんなに大変でも愛しあおう!って背中を押してくれるのは素敵だなと思った。(日本語だとくすぐったい。)
一緒に来てくれた夫にも少なからず心に響くものがあったようで、それだけでもこのクラスに参加した意味はあったかな。
その他、いくつか印象に残ったことをメモしておく。もともと知識ゼロで臨んだとはいえ、なんか日本で教わることと違いそうな部分があったような。
- お風呂
週に2、3回でよい。目とオムツゾーンが綺麗になればよい。毎日入れると肌が乾燥するから勧めない。
へその緒が取れるまではお湯で湿らせたスポンジで体を拭くだけ(Sponge bathe)にとどめる。(ただしおむつ替えのたびにへその緒周りはアルコール消毒する)
- 肌に触れるもの、塗るもの
肌に触れるもの、塗るものは必ずオーガニック製品を使用。下記サイトで変な成分が入ってないか確認できる。
Skin Deep® Cosmetics Database | EWG
最初の4週間はおむつ交換のときもお湯で湿らせた布で体を拭くだけで十分。色々成分を含んだおしり拭きはダメ。ベビーパウダーは呼吸器系のトラブルを生む可能性があるので小児科学会が推奨していない。
たとえばベビーベッドのマットレスも、新品で変な成分が入っていないものを使う。中古のものだと細かな穴に汚れと雑菌がたまっていることがあるため、赤ちゃんが吸い込むリスクを勘案すべき。
- 寝るとき
乳幼児突然死症候群(SIDS; シッズって読むらしい)を避けるため、小児科医の許可が下りるまでは枕・掛け布団は使用禁止。ベッドにはマットレスを敷く以外、余計なものを置かないこと。両親との添い寝も非推奨。両親と同室で、別のベッドに寝かせること。
- 姑に気をつけろ
夫が場を離れた瞬間、それまでとても親切だった義母が豹変するというのはよくあることらしい。夫は妻の言うことを最優先に信じて、妻がヘルプを出したら実親であろうとも部屋から出てもらうよう言わなきゃいけないよ、だそうです。事情は万国共通らしい。
というわけで実技?が全く身に付いてないので、きっと産まれた後に何もわからずパニックになりそうな予感しかしない。うちは日本から私の母が1か月くらいヘルプに来てくれることになっているので、そのありがたみを一層感じた。
こうなったら割り切って、行き当たりばったりなアレコレを楽しむしかないみたい。
今できることは気持ちの準備と、家の環境整備かな。